TESORO

リサイクルショップや100円ショップでの買い物の記録

私の外国語がなかなか上達しない理由

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前回の記事で、HSK(中国語検定)5級受験に向けて勉強中だということを書きました。

 

ただ私は思うんです。

たとえ試験でいい点が取れても、中国語を喋れるようにはならないだろうと。

 

それを裏付ける決定的証拠が、ずばり、私の旦那様です。

今、旦那様の中国語を「話す力」は圧倒的に私を超越しています!悔しいですけど...

私の中国語学習歴は、大学の第二言語で1年、中国の語学学校で4ヶ月。テストでは9割以上の点数を取り、クラスでも成績が1位か2位が当たり前の、天性のガリ勉気質女です。

一方で、旦那様の中国語学習歴は語学学校での4ヶ月のみ。さらに彼はお世辞にも勉強ができるタイプではありません。語学学校の定期テストも、ほとんど勉強せずに受けて結果はボロボロでした。

誰がどう見ても圧倒的有利な状況下にある私より、勉強嫌いの旦那様のほうが中国語が話せるようになったのは、一体なぜなのか?

考えあぐねた結果、私と旦那様の決定的な違いを見つけてしまいました。

音痴である

中国語には声調というものがあります。

同じ「マー」の発音でも、

mā 妈(お母さん)
má 麻(麻)
mǎ 马(馬)
mà 骂(叱る)

のように、アクセントが違うと意味が大きく変わってきます。

日本語にも「箸」「橋」や、「雨」「飴」などアクセントの違いは多少ありますが、中国語は全ての単語において、このアクセントを意識しないといけないわけです。

アクセントを間違うと、びっくりするくらい通じません。

例えば、「炒饭」。

「炒饭」は中国語で「chǎo fàn」と発音します。

これを、日本語の「チャーハン」の抑揚のまま「チャオファン」と読んでしまうと、全く通じないわけです。中国にきてすぐの時は本当に通じませんでした。

今思えば、おそらく「fàn」が原因だったかと。

「fàn」は音程を上から下に一気に落とす必要があるのですが、私の発音には急降下感が足りなかったのでしょう。

急降下を意識するようになってからは、通じるようになりました。

さて、音痴だとどういうことが起こるでしょうか?

ずばり、音感が無さすぎて、自分や他人が発している声が、高いのか低いのか、上がっているのか下がっているのか、判別できないのです。

例えば、ドレミファソラシドの「ド」と「ソ」を聞いても、どっちの方が音が高いか分からない。音を外す、外さない以前の問題です。

声調を意識すればするほど、不協和音を奏でがちな私です。

 

モノマネが下手

前述の「音痴である」につながる部分ではありますが、モノマネが上手いのは言語習得に有利だと思います。

私はモノマネが壊滅的に下手で、真似するのが比較的簡単と言われている、ミッキーやクレヨンしんちゃん、目玉おやじでさえも無理です。

旦那様に唯一似てると言われたモノマネが、「ゆりやんがネタでやってるドラえもん」です。

その点、旦那様はモノマネがとても上手です。

会社の人の特徴とか癖などの模写能力も高く、最近では中国人同僚の口癖も真似し出しています。

「ネイティブの人の口癖を真似する→ネイティブっぽく聞こえる」

これは絶大な効果を発揮します。

 

根暗である

日本語でも会話が続かない人は、外国語でも会話が続きません。自分の考えや意見を持っていない人は、存在していないも同然なのです。

「休みの日は家で何してるの?」「んー、家でゴロゴロ」
「趣味はなに?」「んー、特にない」

せっかく相手が私に興味を持って質問してくれても、こんな答えじゃ興ざめですよね。笑顔でごまかし攻撃も効き目はほぼありません。

「会話が続かない=話す機会が減る=話す力がいつまでも伸びない」、これが今の私です。

私はもともと、極度の人見知りで、他人と会話するのが大の苦手です。

一方、旦那様はコミュニケーション能力の塊のような人間で、誰とでも会話が弾みます。

以前、タイ旅行中に、屋台で相席になった中国在住アメリカ人と旦那様が政治問題について英語で熱く語り始めたことがありました。私は会話に参加することもできず、先に宿に帰りました。旦那様が宿に帰ってきたのは、それから1時間後のことでした。英語ができる、できないよりも、相手に伝えたい思いや考えがあることが、その時の旦那様の原動力だったのでしょう。

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中国に在住している今、「今日乗ったタクシーの運ちゃんと中国の将来について熱く語ってきたわー」と、旦那様は相変わらずコミュ力高めです。

重要なのは、単語を暗記することではなく、暗記した単語で自分の思いを伝えることなのです。

さいごに

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今回は「話す力」に焦点を絞ってみました。

私の「話す力」は旦那様に圧倒的敗北を喫していますが、その代わり、私のほうが得意なこともあります。

それは、「読む」「聞き取る」「書く」。

これは私が今までガリ勉してきたおかげで身についた力だと思っています。

そして、HSKの試験対策をしている中でも現在進行形で伸びてきている力なので、これからも自分なりの努力をしていくつもりです。

その中で、HSKを受けることは、私にとって大きなメリットになっています。

 

人には得意不得意があることを肝に銘じて、中国語を習得していけたらいいなと思います。