中国の格差社会を垣間見た気がした
私は今、中国の広東省に住んでいます。
広東省は亜熱帯気候に属するので、まだ5月ですが相当に暑いです。
それに加えて、私が住んでいる部屋は西向きで西日がすごいこともあって、お昼を過ぎると地獄が始まります。温度計の「37.1℃」という表示にげんなりし、見なきゃよかったと激しく後悔。
部屋の中はまるでサウナ状態に。
ちなみに今は、天気が悪くて太陽が出ていないので32.9℃でした。
灼熱地獄にクーラーは必須なわけですが、クーラーつけっぱなしに罪悪感を感じてしまうのは貧乏性の私の性であります。旦那様が家にいる時はもちろんクーラーをつけますが、一人の時はもったいないような気がしてクーラーをつけるのをためらってしまうのです。
家から出てショッピングモールに涼みに行けばいい?
ー喫茶店に入ったり不必要なショッピングしたり、むしろお金使っちゃう。
かといって、ショッピングセンターのソファやIKEAのベッドでガチで休憩する中国人のような度胸もない...
ぐずぐずと悩んだ結果、扇風機があればクーラーをつけなくても過ごせるんじゃないか?と思い立ち、タオバオで扇風機を探すことにしました。
でもね、安くてデザインが良い扇風機が本当にない。
デザインが素敵だな、と思うのはほとんどの場合日本の製品なわけで。つまりは、デザインが素敵だな、と思うのはどれも高いわけで。
例えば「バルミューダ」とかね。
タオバオで2,400元(約40,000円)でした。手が出ません。
日本で買っても40,000円弱、日本に住んでいたとしてもさすがにこの値段の扇風機は買えないです。
あと素敵な扇風機といえば「カモメファン」ですよね。
こちらはタオバオでは988元(17,000円)でした。
バルミューダよりは手頃ですが、とは言え、高いですね。
こんなにお高い扇風機、どんな人が買っているのでしょうか?
タオバオにはレビュー投稿機能があり、多くの人が商品の写真を載せています。
こちらは、バルミューダの扇風機を買った方のレビュー投稿写真です。
やっぱり立派なお宅です。富裕層感が出てますね。
こちらはカモメファンのレビュー画像です。なかなか素敵なインテリアですよね。モデルルームのようです。
もちろんウン万円もする扇風機を買うわけがなく、お手頃価格の扇風機を探すことに。
まだマシだったのが、この2種類。
白くてナチュラルな雰囲気。
工業デザインなわけじゃなく、ガチの工業用。今の部屋は黒っぽい家具が多いので、雰囲気は合うかも。
でもやっぱりところどころに入っているザ・中国なメーカー名のロゴがどうしても受け入れられない。
そんなことより、レビューを見ていたら気づいてしまったのです。
バルミューダやカモメファンを買う客層と、お手頃価格のダサめの扇風機を買う客層との、圧倒的な生活水準の差に。
こちらは白の扇風機のレビュー画像。なぜか家のコンクリート床率が高い。
こちらは黒い扇風機のレビュー画像。部屋が乱れがちですね。
雲泥の差!
日本だとインスタ映えという言葉もあるくらい、綺麗な写真にこだわり、汚い部屋の中を人様にさらすことは少ないと思います。私もブログに部屋の写真を載せる時には、ある程度部屋を片付けますが、中国ではありのままを大衆に見せることに抵抗がないみたいです。不思議。
それによって、タオバオの商品レビューページでは様々な生活水準の暮らしぶりが拝見できるわけです。キッチンや洗面所などの水回りになってくると、その差は更に顕著に見てとれます。