甲子園の高校球児の笑顔、どう思いますか?
2017年の甲子園もベスト4が出揃いましたね。
つい先月まで関西に住んでいたので、甲子園球場を見ると懐かしく感じます。甲子園でのタイガースの応援、ビール片手に背もたれのない狭い座席、後ろの席から飛んでくる愛の込もったおじさまによる野次、大好きでした。
高校野球は、応援している高校があるわけでもなく、大ファンというわけでもないのですが、ついつい見てしまいますね。
無職ということもあり、今年は例年に比べても高校野球を見ている気がします。
高校野球を見ていると、ちょっと気になることがありました。
「笑顔」を大切にしているチームが多い?!
監督とかキャプテンのインタビューを聞くと、
- 笑顔を大切にしている
- 一試合一試合楽しんでプレーしよう
というコメントがちらほら聞こえてくるのです。
試合中も、高校球児たちの眩しい笑顔が飛び込んでくるのです。
勝ってても笑顔、負けてても笑顔。
眩しすぎます!
15年前は笑顔を見せると怒られた。
高校球児たちの素敵な笑顔を見ていると、自分の高校時代の部活の黒歴史が嫌でも蘇ってきました。
15年以上前のことです。
私は高校時代、ボート部に所属していました。
地元ではかなりマイナーな競技だったので競技人口も少なく、県内でたった1つのライバル校に勝ちさえすれば、インターハイに出場できるような状況で、入部した年にいきなりインターハイに出場したりしていました。
※ボート経験者のバイブル映画、田中麗奈さん主演の「がんばっていきまっしょい」
私は普段の練習中であっても、県大会の決勝であっても、インターハイの1回戦であっても、楽しく戦いたくてずっと笑顔でいるように心がけていました。
ただ、インターハイの1回戦でボロボロに負けても笑顔でいる私を見て、鬼顧問は怒り狂うのでした。
- 水上では歯を見せるな
- 負けてるのに笑ってるなんて何様だ
- もうお前は部活に来るな
試合に負けて暗い顔をしている仲間の中で、せめて自分だけは笑顔でいなければと思っていたのですが、鬼顧問には通用しませんでした。
私は1年足らずでボート部を辞めました。
笑顔には意味がある。
試合中笑っている球児、試合に負けていても笑っている球児を見て、私は15年前の自分の行いは正しかったんだと思いました。
負けてて暗そうな顔をしてたら、負けを認めてることになりますからね。
例えば、私がA君のことを密かに「かっこいい、好き」と思っていたとします。
友達に、好きな人いる?と聞かれて「A君のことが好き」と言った時点で初めて、
「私はA君のことが好きだ」という事象は客観的な現実のものとなるのです。
自分の中だけで「A君のことが好きだ」と思っている段階では、
「A君のことが好きだ」という事象は客観的な現実ではないのです。
友達に好きな人を明かした時、つまり、他人とその思いを共有した時点で、自分の感情は現実のものになって動き始めるのです。
少なくとも、私の青春時代はこうでした。
つまり、「やっべ、この試合負けそう」と思っていたとしても、笑顔で「余裕っしょ」みたいな空気を共有すれば、負けているという事実も事実ではなくなるのではないかと思うのです。
笑顔は才能だ!
ネット上では、
- 最近の高校球児はヘラヘラしている子が多い
- 三振してもエラーしても笑ってて不快
- 「笑顔」を掲げている高校はやっぱりすぐ負ける
- 笑顔がカメラ意識で気持ち悪い
という意見も見かけました。
思ってもみなかった意見だったので、正直びっくりしました。
私には高校球児の笑顔は、ヘラヘラした笑顔にもカメラ意識の笑顔にも見えません。
努力を経験したからこそできる素晴らしい笑顔に見えます。甲子園に出場しているということは、相当な努力をしてきているのですから。
辛い時に笑顔を出すのも才能の一種ですからね。
あなたは楽しい時ですら笑顔が出ない、般若人間になっていませんか?