それ、女子力高いと思ってるの、自分だけですよ。
女子力って何なのだ。
そもそも「女子力」ってどういう力のことを言うのだろう。
捉え方は人それぞれだと思うが、私はどちらかと言うと、この「女子力」という言葉にネガティブな要素を感じている。「意識高い系」の位置づけに非常に近い。本来はポジティブな意味を持つはずの言葉なのに、いつの間にかネガティブ要素が強くなって世間に浸透している言葉である。
「女子力」が高い女とは、ファッション、メイク、料理などの流行に関してやたらモチベーションが高い、ずばり女界の「意識高い系」なのであると私は思う。
香りきつめ女子、急増中。
いい香りがするのも「女子力」の1つ。あの人が横を通るといい匂いがする、とかよく言いますよね。もちろん、香りで魅力は高まると思いますが、香りの強さにも限度ってものがあります。最近、私の周りには香りのレベルの限界を突破してくる「香りきつめ女子」が多いんです。
加齢臭並みの破壊力。
香りきつめ女子達の厄介な所は、匂いをふりかざして「私いい女でしょ」感をアピールしていらっしゃる所。飲み会の日なんか、特に気合いが入るため、香りレベルは通常の3割増です。その威力たるや、おじ様たちが放つ加齢臭に負けず劣らず凄まじく、それはもう加齢臭ならぬ華麗臭といったところでしょうか。
香りづけのバリエーションも豊富。
香りきつめ女子は、様々な方法で香りをまとわせ、攻撃を仕掛けてきます。
ハンドクリームきつめ女子
乾燥する冬場、出社してまずハンドクリームを手に練り込むのが日課。仕事中も隙あらば塗り塗り。もちろんパッケージも女子力高めなので、クリームはデスクのベストポジションに配置。
香水きつめ女子
プッシュ回数多めに香水をふることで、自分の体だけでなく空間にまで香りを充満させ、ひとり悦に入っている。香り成分が薄まると落ち着かないのか、大抵昼休みには追加プッシュが入る。
整髪料きつめ女子
巻き髪系女子によく見られる。髪のカールを1日中持続させるため、整髪料を多めに使用する。ご自慢のロングカールヘアを掻き上げる度に、髪がファサファサ揺れ、香りが拡散する。
柔軟剤きつめ女子
海外製の柔軟剤をこよなく愛し、用法用量を守らないこともしばしば。使用の目的はもはや衣服の柔軟化ではなく、香りづけのみである。洗濯大好き、家事大好きアピールで女子力アップを図る。
香りきつめ女子が社会問題になっていた。
様々な手法を使って攻めてくる、香りきつめ女子。でもこれは単なる私のひがみなんだと思って、今までずっと耐えてきました。
しかしある日、ネットニュースでこの記事を見つけた時に、ひがみなんかじゃなかった、私に似た苦しみをされている方がいるんだ、ということを知りました。
汗の臭い対策などとして強い芳香や消臭効果のある洗剤や柔軟剤などの需要が高まる陰で、苦しんでいる人たちがいる。「化学物質過敏症(CS)」の患者たちだ。他人の衣服に残る柔軟剤などの化学物質が、めまいや頭痛などを引き起こすため、飲食店に入ることもためらわれ、会社や学校に行くのが困難になるケースもある。CSは暮らしの中にある化学物質によって発症する身近な疾病にもかかわらず認知度が低く、患者は周囲の無理解にも苦しんでいる。
産経ニュース 他人の服に残る柔軟剤が苦しく、めまいや頭痛…「化学物質過敏症」認知度低く
化学物質過敏症。
認知されていない化学物質過敏症。私も先日初めてその存在を知ったばかりです。幸いにも、私は過敏症というほど症状はひどくありませんが、辛い症状に苦しんでいらっしゃる方も多いんですね。「おおげさと思われがち」「個人のわがままだと一蹴される」、この言葉すごくよく分かります。
こちらのHPに症状や原因など詳しく紹介されていました。
女子力もほどほどに。
女子力だと思っている行動が、誰かを苦しめているかもしれない現実。自分磨きがひとりよがりになっているかもしれない現実。私にももしかしたらあるのかもしれません。